今更ながら、なンとも情けない、残念なニュースだ。 名選手、大選手だったのに、もう、ほぼ二度と顧みられることがない存在になってしまった。 殆ど死ンだ人扱い、居なかった扱いだ。 彼が打ち立てた記録すら、そのような「記録項目」が存在しないかの様になってしまうだろう。 そして禁忌の存在となるのだろう。
こう申してはナンだが、野球しか知らない/できないのに、その野球で食べて行く事について、望みが断たれてしまったのだ。 自分で断ったことになるのだろうけど。
…どうしてこうなったのだろうな。 小さな事の積み重ね、もともとそういう性向だった、等々の要因があるのだろうけど、30年前に誰がこのような事態を想像し得ただろうか。
スタープレイヤーとして膨大なお金を稼いでも、たぶン、今はもうほぼ一文無しなのだろう。 他人の事とはいえ、むなしいものだ。 誰かしら、アドバイスしてくれる人が居なかったのだろう。
こうしてみると、教えを請う存在というのが、大切、重要、そしてありがたいということがわかる。
また、そもそも、そのような「教えを請う姿勢」を持っている必要もある。
さて、麻薬の話だ。
これはもう、直接、脳に作用してしまう。 こういった薬物は、脳の特定部分のみを過度に刺激して、ある種の快楽を与えてくれるが、そのために、その部位を中心として、脳が消耗(=劣化)してしまう。 それも急激に進行する。
あとはもう過剰なループというか、螺旋に突入して、行くところまで行くしかない。
(オーバードーズで死ンでしまう、ラリって飛び降りる、など)
運良く(?)薬物摂取を止めても、脳を始めとした身体の消耗・劣化は不可逆的だ。 止めたところで回復はしない。 それに快楽に対する渇望も消えない。
また、再犯者が多い事が示している様に、大変依存性が強い。
だからこそ、たとえ試しであっても、絶対に摂取してはいけないと云われているのだ。 一度やったら止めようがないものなのだ。
(そういう意味では、一般的な鬱病の薬も実は止められない薬だ…)
マスコミは、世間に対してもっと薬物に対する反対キャンペーンを熱心に行うべきだと思うが、何故かヌルいと感じられる。
世間も危機感が足りないのだろうか。