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【転載記事】首都圏路線価上昇の裏で…中古マンションに“暴落”サイン

Yahoo!のニュースだが、元は日刊ゲンダイの記事だ。



 首都圏の路線価が3年連続で上昇したとテレビが騒いでいるが、不気味な兆候が、いよいよ浮き彫りとなった。先日、不動産調査会社・東京カンテイがまとめた今年5月の中古マンション販売動向によると、急ピッチで上昇してきた都心6区(千代田、中央、港、新宿、渋谷、文京)の平均販売価格が前月比0.4%下落。23区も0.2%の小幅上昇にとどまり、“頭打ち”が鮮明となった。

「中古は受給バランスが価格に反映されやすい。昨年は売り手がやや優勢でしたが、年初からイーブンに近づき、今は買い手優勢に逆転しつつあります。首都圏の中古物件の在庫件数も高水準で高止まりしています」(不動産関係者)

 不動産価格は「賃貸」→「中古」→「新築」の順に反映されていく。

 近著に「新築マンションは買ってはいけない!!」(洋泉社)がある住宅ジャーナリストの榊淳司氏が言う。

「2年くらい前から賃貸の家賃が急落し、40万円は下らなかった都心の物件が月20万円台にまで下がりました。それでも借り手がつかず、大家は敷金ゼロなど“実質値引き”に踏み込んでいます。家賃が安くなれば何千万円もの住宅ローンを35年間にわたり払う意味がなくなり、中古マンション価格が下落するのは当然の流れです」

 しかし、今月からフラット35金利が史上初の0%台に突入。マンション購入を迷っている人も少なくないはずだ。

「これから竣工する都心の物件は、高値掴みするリスクが高い。購入は避けた方がよさそうです。ただし、“完成在庫”と呼ばれる未入居の新築マンションは別です。ディベロッパーは新築の売れ残りを嫌がるので、完成在庫は狙い目です。私のオススメは完成在庫がたくさんある横浜と川崎エリア。強気の姿勢で交渉すれば、『住友不動産』以外のディベロッパーは値引きに応じるかもしれません」(榊淳司氏)

 不動産検索サイトで「新築分譲マンション」を探し、気に入った物件に「即入居可」と書かれていたら、それが完成在庫だ。積極的に値引き交渉してみよう。