検索商売

探すのも簡単じゃないよ、でも探すだけじゃ商売にならないよ

拾い物を届ける

 昨晩地元のハブ駅で、急いで立ち食い蕎麦をすするか、乗換ホームで待機するか迷いつつ、後者の判断に傾いて歩を進めていたところ、下り階段で白い封筒を見つけた。 香典袋だろうか?といぶかしみつつ拾ってみると、ナカミが入っているッポい。
 封筒は黒ではなく赤で、なにやら準優勝と書いてあり、良いものを十分に食べられるだけの現金が入っているではないか。 靴で踏まれた跡もある…。 いったいどういう経緯でこうなったのか…。

 俺ちゃンは踵を返し、事務所に向かった。
 そして可愛い女性の駅員さンに届けたのであった。 彼女は「ありがとうございます、権利主張されますか?」と訊いてきたが、「あぁ不要ですよ。 そンなン、書いている最中に電車出ちゃうw」と答えて再度ホームに戻った。
#横目で蕎麦屋を見ながら、あぁ、事務所に届け出る時間がなければ、やっぱり一杯すすることができたかもしれないなぁ、と思ってしまった俺ちゃンは、食いしン坊だなぁ。

 別にね、品行方正アピールしている訳じゃないのよ。
 拾ったものを自分のモノにしても悪いとは言えないが、俺ちゃンは今お金に困っていないのだから、届け出たところで損はしないし、罰が当たることもない。
 落としてしまった人(=困っている人)の手に戻れば、小さなことだけど、世の為人の為、じゃン?
 それに届けるのに身銭を切る必要があるわけでもないしね。 無論、届け出る際に転ンで怪我するとか、そういうことを気にしたらキリがないけどさ。
 いっぽう、最近では監視カメラがそこらじゅうに設置されている、という消極的な理由もある。

 まぁ、それだけさ。 食べ損ねた蕎麦のほうが気になる俺ちゃンであった。 ふはは。