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トランプは、味方でない

 そういう意思表示なのだ、と俺ちゃンは理解した。

 翌日来日するのに「リメンバーパールハーバー」だから、イヤな予感がしていたが、彼は天皇陛下にお辞儀をしなかった。
 今までどのような国賓も、たとえばオバマ氏も、垂直に体を折るほどのお辞儀をしていたのに、トランプはまったくしなかった。

 これをどのように理解するか、人によって異論反論はあるだろう。 俺ちゃン個人としては「横柄にもほどがあるわ、ふざけるな馬鹿野郎」と思うがな。

 トランプ自身は数十年前からまったくブレていない。
 時代の要求と彼の考えとがマッチして、大統領として登板することになった。 彼は一流のビジネスマンであるから、簡単に白黒つけることはないだろうが、少なくとも、日本の象徴たる天皇陛下にリスペクトを払わなかった、ということは、日本に対してもそうだ、ということの意思表示パフォーマンスだと捉えて間違いないだろう。
 つまり日本の味方をすることはしないだろう。 敵にはならないが、味方はしないだろう。 短期的なものか、それともずっとそうか、判らないが、そういう意思表示なのだと思う。
(日本に対米自立を促し、アジアの中で中国やロシアとうまく付き合えよ、という意思表示。 日本もバカではない、両面待ちして、9条改正及び防衛省への格上げ、など有事に対応できる様に整備しつつあるし、経済面では一路一帯構想に歩み寄りを見せている)

 トランプ大統領は、今後、コリアパッシングどころか、ジャパンパッシングで、頭ごなしに中露と話して物事を決め、動かそうとするだろう。 それは日本にとって必ずしもありがたいディシジョンではないだろう。
 たとえば北朝鮮問題にしても、日本としては落胆するであろう、オチのつけ方をするのではないか。

 中長期で見た場合、日本にとって有益な舵取りかもしれないが、それもどうなるかわからない。

 なンともイヤ~な風向きである。

(11.11修正及び以下追記)
 関連したことだが、相変わらず日本のマスコミは戦争を煽っている。 愚かなことだ。
 今回の来日及びトークにより、アメリカと北朝鮮とはプロレス状態であることが明らかになったと思われる。
 戦争するフリをして、結局、戦争にはならないのではないか。

 確かに、以前予想した様に、中国人解放軍が北朝鮮に侵攻するというシナリオはありうる。 ジョンウンを排除して、ハンソルの首に挿げ替える、というものだ。 しかし、それをやるだろうか。
 相当な困難性があり、犠牲を伴う作戦を展開するとは思えないのである。

 ただ、一点気になるところはある。 それは原爆(核兵器)の保有を認めるか?という点である。 核兵器を持たなかった独裁者は全て始末されてきた。 だからこそ、北朝鮮は必死に開発している。
 しかし。
 以前にも書いたが、核保有を容認してしまうと、連鎖的に周辺国も核を持つことになり、拡散に歯止めが効かなくなる。 その様な状況を許すとは思えない。

 これにどうオチをつけるか、が興味のあるところだ。