混沌としたコロナの状況（中国、世界経済、ワクチン悪影響）

　まったくもって混迷しており、先読みのしようがない。

　中国の状況は、共産党ですら把握できていないのではないか。　正確な罹患者の数、重症者、死者…。　何が起きているかわからないのだろう。

　３ヶ月で１６０万人の死者が発生するとの予測もあるが、大袈裟すぎる気もする（日本の１０倍プラスアルファで、せいぜい７０万人ではないか？）。　もっとも、コロナ対応のために医療機関が切迫するなどのトラブルにより、コロナではない患者が亡くなる方が増える可能性はある。

　恐ろしいのは、これによって起きる社会混乱で、製造・物流のストップが増え、WWに混乱が広がることだ。　その影響は計り知れない。　尤も、すでにその影響は織り込まれていて、あまり大きく動かないのでは、という期待もある。

　経済だけでなく、中国の政情不安につながるかもしれない。　あらためて、再び天安門事件のようなことが起きるのだろうか。

　いっぽうで、気になっていたワクチン接種による副作用死（超過死亡）について、いろいろ検討してみた。

　結論的には、３回目接種および４回目接種は超過死亡に関係しているように考えられる。

　掲載に耐えられるような体裁のグラフが上手く作れていないので、要点のみメモしておく。

2010年は年間死亡者は120万人で、コロナ前は140万人弱だった。　つまり少子高齢化を反映して、年間20000人のペースで死者が自然増加していた。
2021年は年間145万人亡くなっている。
さて、2021年のコロナ死は15000人弱。　こう言ってはナンだが、145万人の1％強なので、統計的に大きな事象ではないことがわかる。
さてコロナ前の140万人に、プラス35000人（20000+15000）すると、143万5000人となり、実際の結果である145万人とちょうど１％の誤差になるので、2021年は、おおむね自然な死者数であったと言える。　換言すれば、ワクチン接種による副作用死はあったろうが、それが人口動態に影響を与えるレベルではなかったということだ。
2022年についてみると、9月末までの総死者数が判明している。　116万人弱だ。同じ９月末で締めると、2020年は101万人、2021年は107万人で、2022年はそれぞれ14万人、8万人以上多い。　これは15％弱、8％強に相当するので、2022年の死者数は、前年以前と比べて統計的に優位に増加している。
とはいえ、普通に増えていく分、コロナ死の分があるので、注意深く検証してみよう。
自然増加分（20000人）をざっくり9ヶ月分として按分すると15000人になる。　2021年はコロナ死があったので、その影響がまだ少ない2020年を基準にして、ここに自然増加分２年分（９ヶ月かける２）を加えると、101万人+15000人+15000人=104万人になる。　そして2022年の９月末までのコロナ死は26000人なので、さらに加えると106万6000人となる。　つまり2022年9月末時点でそれくらい死者数がある、と見積もられる。
しかし上記の通り、実際は116万人弱が2022年9月までに亡くなっている。　見積もりよりも約90000人多い。　この差分は8.4％だ。　統計的に優位差があり、この差分はコロナ死（26000人）よりも多い。　なにがしか、説明が必要な差である。
次はグラフを見て得た知見になる。　2021年4月に接種が始まっているところ、その時点では死者数との相関はまったく見られない。　実際は副反応死が起きていたのかもしれないが、２回目接種も含め、統計的には目立った動きはなさそうだ。　それは上記の試算結果からも明らかだ。
変化があるのは2021年11月からの３回目接種で、その後の接種数と死者とが、似た山を描いている。　無論、スケールはまったく桁違いだが、似た挙動をしている。
同じことが４回目接種の立ち上がり時期にも言える。
データで見ると、超過死亡が例年に比べて多いのは、2022年２〜３月、同じく８〜９月だ。　これら２つの時期は、まさに３回目接種、４回目接種のカーブが急上昇する時期であり、相関がないとは言えないだろう。
これらの急峻な２ツの山の総計が、約90000人の大半を占めている。
軽々に断じるのは危険だが、以下のような推定が可能だ；2021年までは、少子高齢化およびコロナによって自然に死者数が増えていた。　しかし2022年からは、ワクチン副反応が関係しているであろう死が増加している（コロナ死よりも多い）。　その結果、人口動態における死者数の増加は、統計的に有意なレベルに近づいている。