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平成が終わり令和に

 しまった、食事していたら日が変わってしまった。

 動乱の平成、否、いつの時代も動乱に明け暮れるのだが、俺の人生の結構な部分を占める(ことになるだろう)期間が終わった。
 俺のような者が口にするのは僭越であることは百も承知で、「陛下、大変ご苦労様でした、お疲れ様でした。 これからは美智子さまとゆっくりお過ごしください。 どうか長生きをなさってください」と申し上げるほかない。
 誰よりも国民のことを考えていらっしゃる、だからこそ退位を決められたのだ。 これで戦争に向かうことはできない(そういった法律を作ることや、改正はできない)。
 無論、攻め込まれた場合は別だが、自分から手を挙げることは避けなければならない。
 それを今一度我々に知らしめようとなされたのだ。
 俺たちはそのお心を無駄にしてはいけない。

 さて、平成は、様々な災害や事故に悩まされた期間だったと思う。
 多くの地震、自然災害、そして痛ましい事故。 人為的な凶行も枚挙に遑がない。
 これは日本だけでなく、世界的にも多かったように思う。
 俺の個人的なものの見方としては、天地がそれぞれこの世界にリセットをかけているように見え、そしてこの流れはこのまま続くだろうと感じられる。
 人の織りなす世界では、経済成長に伴い、格差が広がった。 これは当然のことだ。 世界大戦がなければ、安定した社会基盤・ルールの中で、純粋に経済的な競争に集中するからだ(個人だろうと会社だろうと国家だろうと)。 これまた、この流れは続くだろう。 富めるもの、貧するもの、それぞれの格差はさらに広がり、富める層の入れ替え戦も、貧する層への定常的な没落も、止まることがないだろう。
 先進国を中心に高齢化社会に突入するが、アフリカはあのままだ。 つまり人口動態そのものも二極分化していく。
 こういう大きな流れの中で、我々は令和という新たな時代を過ごしていく。 残念だが、正直なところ、令和時代も、あまり明るくない世の中になりそう、という気がしている。
 しかし、どういう状況だろうと、俺たちは生きていかなければならない。
 そして生きるからには、単に日々を暮らすのではなく、何か少しは、世のため人のためになるように生きていきたい、と思う。