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転載記事/野菜炒め







(上)野菜炒めで「料理脳」を鍛える

2013.4.7 08:47(1/2ページ)
 入学、就職、単身赴任などで今春から1人暮らしを始めた人も多いだろう。経済的にも健康管理の視点からも自炊派は増える一方だ。3回にわたって自炊生活に役立つ料理術を紹介する。(榊聡美)
 ◆料理脳を鍛える
 野菜炒め、カレー、チャーハン-。1人暮らしの料理初心者がよく作る料理は鍋、またはフライパン1つで作れてボリュームのあるメニューが多い。
 「中でも野菜炒めは材料を切って炒めるだけと簡単。野菜がたくさん取れるし、さらに『冷蔵庫のお掃除』の役割もあります」と話すのは、料理家の原るみさん。
 野菜炒めはあり合わせの材料で作れる手軽な料理の代表格。しかし、ある方程式に当てはめて材料を組み合わせ、バリエーションをつけていくうちに、何と「料理脳」が鍛えられるという。原さんは、その方程式をこう示す。
 《肉・魚介類+淡色野菜、または、きのこ類+緑黄色野菜+根菜類+ストック調味料》
 この方程式通りに作った野菜炒めは栄養バランスも彩りも良い。冷蔵庫にある調味料を活用し、味に変化をつければ飽きがこない。
 ◆段取りが身に付く
 まさに、食事の献立を考えるうえで大切な要素がこの野菜炒めに凝縮されている。また、調理の段取り力も養われるという。
 野菜炒めは短時間で手際よく仕上げるのがコツ。炒める前に全ての材料の下ごしらえを済ませ、火の通りにくいもの、通りやすいものに分けておく。これらを時間差を付けて炒めていく。

まず、肉・魚介類から炒め、火の通りにくい野菜をフライパンへ。ブロッコリーなど特に火が通りにくいものは蓋をし、蒸し炒めにする。火の通りやすい野菜を加えたら、さっと炒め合わせて出来上がり。

 「何度か作るうちに、この段取りは感覚的に覚えていくことができます」
 こうして野菜炒めをマスターすれば、栄養・味のバランスや彩り、そして調理の段取りまでもが頭に入るので、一般的な一汁三菜の献立もおのずと立てやすくなるというわけだ。
 ◆おいしく作るには?
 ベチャベチャにならないように作るには味付けは必ず最後にする。材料を炒め、ストック調味料で味を付けたら、仕上げに塩、コショウで味を調える。それから火加減は最初から最後まで中火を保つ。
 調味料は、肉・魚介類と好相性のものを選ぶといい。その際、外食がヒントになる。
 「例えば、牛肉を使ったチンジャオロウスにはオイスターソース、という具合に、お店の料理を食べて、どんな調味料を使っているか意識するだけで自分で作るときに応用できます」
 下ごしらえが面倒に感じる日はカット野菜や冷凍野菜を使うことを勧める。
 野菜炒めで料理脳を鍛えれば自炊生活に憂いなしだ。
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