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土漠の花

産經新聞だかの書評にあったので、つい買ってしまったが…。
「…」で気持ちを表してみた。
とにかく、安っポい。 全編を通してチープ感満載である。 こう云っちゃァおしまいだが、「俺でも書ける」と云いたくなる内容だった。
緻密な、綿密な調査に基づいた、政治的、軍事的、地政学的情報が全然ない(窺われない)。 特出し情報がない。 いくつかの自衛隊関係の本を読めば判るようなことしか書いていない。
ストーリーにしても、御都合的な気象の変化やらゲーム的な展開、チンピラ人情話など、とにかく先行きが見えてしまって全然盛り上がらない。 戦闘シーンも、どこかで見た映画から借りて来たようなものばっかりだ。
#作者本人は盛り上がっていたのかも知れないが、読者にしてみればしらけている。 醒めた感じで筋だけ追う読書だった。 塔の上から狙撃するシーンは「プライベート・ライアン」まんまじゃないかw

確かに、今の日本の自衛隊PKO活動において、同じことが何時起きてもおかしくないし、既に起きているかもしれない。
さらに集団的自衛権の話もあり、現実がこの小説を追いかけている要素はあるだろう。
とはいえ、ちょっとね…。 申し訳ないが、面白いとは云えなかったなー。