検索商売

探すのも簡単じゃないよ、でも探すだけじゃ商売にならないよ

オブリビオン

興行収入が良かったというのが、俺には信じられない。 トム・クルーズの魅力なのだろうか。
以下、ネタバレあり注意。

物語の出だしから、白い冷たい画面構成で(セットをはじめメカデザインも含む)、なんとなく「作り物」「設定されたもの」という印象が感じられるようになっており、これらも伏線になっている。
登場人物によって説明される前後関係や設定、状況を額面通りには受け取れない、なにかウラがある、ということがバレバレ、アリアリで感じられる。 特に汚染地域云々についてはテッパンの伏線であった。
ドローンがまずは対象射殺優先のアルゴリズムになっているのも、クローンの準備があるから、ということなのだろうな。

モーガン・フリーマンが登場したあたりで、もう殆ど内幕が明らかになってしまう。 正直、大変チープな筋立てであることがわかり、その後の展開も読めてしまう。

そして特撮…インデペンデンス・デイと、マトリックスとを合わせたビジュアルで、なにか全然説得力を感じることができない。 侵略者の本拠地なのだから、もっと別のビジュアルを期待していたが…前線基地だから、単にCPUとクローン工場、という設定なのか、それとも予算がなかったのかw

正直、凝った画面作りの割には、チープで矛盾を抱え、かつ設定にも無理がある話だなぁ、と感じた。