４団体制覇、おめでとうございます。
すごい試合だった。
こういう選手と同じ時代を過ごせることをありがたいと思う。
さてマスコミというか論評では、バトラーを酷評するものが多く見受けられるが、俺ちゃンは全く逆である。 １１回まで保った、保たせたことがすごいではないか。
井上選手はこれまでにもガードを固めたボクサー（いずれもチャンピオンとかチャンピオンクラス）と対戦しており、そのガードをぶち破って勝利してきたが、バトラーはそれを凌いで保たせたのだ。 そこがすごいではないか。
明らかに、井上選手の打ち疲れや苛立ちを誘って、その隙を狙っていたのだろうが、無尽蔵のスタミナや冷静さを保った戦い方の前には、それが実行できなかった。 そもそもパンチの威力を見切られていた、というのもある。 これらの点は、格が違うということで仕方ない。
兎にも角にも、バトラー陣営はよく研究し、準備してきた。 そして倒されずに、挑発に乗らずに、隙を狙う戦い方を徹底した。 本当に頑張ったと思う。
井上選手は井上選手で、やはり化け物だ。 確実にガードの上からダメージを積み重ねて、そして一瞬の隙も見逃さずに畳み掛けて倒してみせた。 判定勝利が目前でも、けして気を緩めずに最後まで倒しにいくところがチャレンジャーのハートを示している。 そう、彼はチャンピオンであってチャレンジャーなのだ。
両選手の健闘を讃えたい。 素晴らしい試合をありがとうございました。
