気になっていたことを調べて、表題の通りの結論に達した。
(1)人口動態
結論的には、厚労省の人口動態調査をチェックすると、COVID-19による影響は極めて小さいか、あるいは無視できるのでは?ということがわかる。
日本列島の上では、年間、約140万人弱の方(日本人)が毎年亡くなっている。
COVID-19による死者は、直近で約1万人であるから、そもそも影響は小さそうである。
実際のデータを参照してみると、以下の通りである(2021.2に速報されている表について、各年各月の値を積算した)。
2018年 1 374 765人
2019年 1 393 917人
2020年 1 384 544人
これから分かる通り、2019年と2020年とを比較しても、死亡者数に特段の大きな変化が見られない。 むしろ2020年は減少している。
つまり、日本国内においては、COVID-19によって特異的に死者が増えた、という事実は認められない、ということだ。
たしかにCOVID-19によって10000人亡くなっていると集計されているが、それは自然な、例年通りの死去の数のうちでは?と考えられるのだ。
亡くなっている方のほか、重篤な症状が出て、回復したものの後遺症に悩まされる方が多いのも事実だろうが、死は免れている。 亡くなっていないのだ。
すると当然、(巷間囁かれていることだが、)ほぼ寿命に達しているお年寄りが、普通に亡くなっている事象が、「コロナ死」とされているのでは?という疑問が湧いてくる。
なお、現時点の、日本人の普通の平均寿命は84歳だ。
(2)コロナ死者の平均年齢
コロナ死者の平均年齢のデータは公開されていないようだ。 検索しても全然出てこない(都合が悪いのか?)。
昨年11月に、以下のツイートがあった。
鹿児島のコロナ死者の平均年齢が90歳近い。もういいじゃん。本当に・・・ pic.twitter.com/UQVc9AIntN
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」 (@Isseki3) 2020年11月13日
鹿児島県内のコロナ死者12人、平均年齢87.2歳、ということだ。 日本の平均寿命を上回っている。
n数が少ないが、参考になるデータではないか?
それでも、全国的なデータがやはり必要だ。 そこでさらに調べてみると、こちらのサイトが出てくる。
国立社会保障・人口問題研究所という団体だ。 まさに人口動態調査をしている。
上記ページの中に、死者分布グラフがあるが、ありがたいことに元データを公開してくれている。 以下コピペしておく。
年代 | 男性 | 女性 | 非公表 |
<10 | 0 | 0 | 0 |
10s | 0 | 0 | 0 |
20s | 3 | 0 | 0 |
30s | 10 | 5 | 0 |
40s | 46 | 16 | 0 |
50s | 159 | 31 | 2 |
60s | 473 | 119 | 7 |
70s | 1,336 | 553 | 15 |
80s | 2,005 | 1,473 | 83 |
90+ | 710 | 1,126 | 7 |
小計 | 4,742 | 3,323 | 114 |
高齢者 | 47 | 35 | 307 |
非公表 | 48 | 17 | 1,376 |
合計 | 4,837 | 3,375 | 1,797 |
総計 | 10,009 |
死者10009名のうち、年代や人数が分かっているのは8179名だ。
具体的な死亡時の年齢は公開されておらず、30代、40代…となっている。 そこで仮に30代であれば35歳として、上記8179名の死亡時平均年齢を算出すると、82歳という数が得られる。
平均寿命である84歳という数字にかなり近しい。
全体の8割をカバーする母集団から算出している数字である以上、実情を反映しているといえるのではないか。
もちろん、これは「非公表」「高齢者」となっている約2000名分の情報が加味されていない数字であり、それらの内訳は以下の通りである;
非公表 1441
高齢者 389
個人的な印象だが、非公表は、結局「8179名」と同様の分布で、影響を及ぼさないのでは、という気がする。 一方で、「高齢者」は、結果を押し上げる方向に寄与すると思う。
…以上から分かる通り、やはり巷間囁かれている通り、ほぼ寿命に達している方に、普通にお迎えが来ているのであって、コロナ云々によって「お迎え」が加速したり増大しているわけではないと言えそうだ。
別の言い方をすれば、(1)と(2)とは、互いに裏付け合う関係だ。
以上、長々と述べてきたが、そういうことである。
コロナ死の多くは普通のお年寄りの逝去がすり替えられたものに過ぎない。
以前から書いている通り、基礎疾患があるお年寄りを狙い撃ちにするタチの悪い風邪であって、大勢には影響を及ぼしていないのである。 働き盛りの壮年や、あるいは小さな子供たちがバタバタ倒れるようなことは一切起きていない。
大多数の市民に対して、最悪の「死」が全く直結しない感染症に、大騒ぎするのはやめるべきである。
1日も早く経済活動を再開し、国民の生活を充実させるべきである。