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パートの待遇

 イオンがパートの待遇を大幅に向上させることを発表して話題になっている。

 左派勢力が大喜びしているに違いないw

 現在の日本は分断が進み、貧困が増えていることから、歓迎する向きも多いだろう。

 この事象のタチの悪さは、上記の点を含み、一抹の真実や正しさ、妥当性を備えている点だ。 たしかに、同じ業務をする(そして同じ責任がある)ならば、同じ給与や待遇があるべきで、これは正しい。

 この「同じ仕事がアサインされる」点に問題がある。 本来、正従業員とパート・アルバイト・契約社員との間には厳然たる区分けがあるところ、それが曖昧になってきたためだ。

 また「本当に同一なのか?」という疑問もある。

 

 なんだかんだ言って、良いも悪いも含めて、日本の世の中は平安時代以降、実質的に同じようなヒエラルキーを維持していると思う。 それで良かった面もあるし、悪いところも多々ある。 そして既得権益を確保するあまり、閉塞感が漂って停滞しがちである。

 明治維新以降かなり改善されたが、それれも、高学歴を経て職を得て、というライフステージを積み重ねなければ(それを維持する努力をし続けなければ)、社会的信用を得られない、という構造になっている。 その構造が極まり過ぎたため、分断が広がってしまったわけだが、中位以上に属している人たちは、まさにライフステージを積み重ねると言う投資や努力をしてきて、その見返りとして上位ヒエラルキーにとどまっているわけだ。 そこには「正社員」という高待遇が特権的に与えられるのだ。

 こいつが問題だ。

 パートといってもピンキリだが、その多くはライフステージの積み重ね方が正社員職を得た人たちに劣っている。 これは厳然たる事実だ。 アリとキリギリスと言っても良い。 自己投資をしてこなかったのに、良い待遇が得られるのはおかしい、というのは当然の言い分だろう。

 

 ここで、先に述べた業務の観点から見てみると、逆の考えになる。 経歴がどうあれ、同じ仕事をするなら、それに伴うお給金や待遇は同じはずだから、何も不公平はないよね、となる。

 

(ここまででいったん投稿する)